(MT原付初心者のための)ギアチェンジ超入門
since 2004/07/02   更新 2006/06/30  FAQ集へ戻る
このページの内容はかなり大雑把で説明不足な所があるかもしれませんので御注意下さい
間違い指摘、突っ込み、御意見などがあればこちらの掲示板へ。

[基本知識] [エンジンの始動と停止] [発進] [停止] [ギアチェンジ] [坂道発進] [減速とエンブレ]
[FAQ] [補足]
[基本知識]
 ・[左レバー]クラッチレバー ・[右レバー]前輪ブレーキ ・[右グリップ]アクセル(スロットル)
 ・[左足ペダル]ギアチェンジペダル ・[右足ペダル]後輪ブレーキ
  (ほとんどの市販車の場合の例で、車種によっては違う物もあります)
 ・クラッチレバー:握るとクラッチが切れ、離すとクラッチが繋がる。中途半端な位置で半クラになる。
 ・半クラ(半クラッチ):クラッチを中途半端につなげた状態。※べつにレバーの握り量が半分というわけでは無い
 ・ニュートラル(N):ギアポジションの1つで、常にクラッチが切れている状態
 ・エンブレ(エンジンブレーキ):ギアが繋がっている状態でアクセルを戻した時にかかる制動力(ブレーキ)
 ・エンスト(エンジンストール):エンジンが止まってしまう事

[エンジン始動]
 [手順]:メインスイッチオン→ニュートラル確認→(クラッチを切る)→エンジン始動
 ・メインスイッチをオンにしてギアがニュートラル(N)に入っているのをニュートラルランプで必ず確認
 ・エンジンがかからない場合はキルスイッチがオフになっていないか確認(キルスイッチは無い車種もある)
[エンジン停止]
 ・ギアをニュートラルにしてから、メインスイッチをオフにする。
 (坂道で駐車する時などギアを1速に入れておく場合もある。その場合は発進の時に注意)

[発進]
 [手順]:クラッチを握る→1速にいれる→アクセルを少し開け半クラで発進→アクセルを開けつつ、クラッチを完全につなげる
 ・一般的なリターン式ギアでは、Nから下へ踏み込むと1速になる。
 ・サイドスタンドが出たままギアを入れたらエンストする車種があるので注意。
 ・クラッチを繋げる操作は、ゆっくり、じわぁ〜っと。
 ・半クラになったらバイクが前に進もうとするのが感じられる。
 ・半クラのままで発進し、アクセルを開けつつ、ゆっくりとクラッチをつなげてゆく。
 ・クラッチのつなげ方が急だったり、アクセルの開け方が少ないとエンストする。
 ・アクセルの開け方が多すぎると、急発進になって危険なので注意。

 ※何度も練習して半クラの感覚を覚えましょう。半クラを征するものはMTを征します。
 ※アクセルを開け過ぎで発進してウイリー状態などになったら、アクセルを戻せばいいんですが、
  初心者でパニクると難しいかもしれません。
  転けるのは覚悟で右手を離してしまうか、クラッチレバーを握るのが早いかもしれません。

[停止](停車)
 [手順]:速度を落とす→停止直前にクラッチを切る→停止→(ギアをローかNにする。Nならクラッチを離す)
 ・停止時はクラッチを切る。切らないとエンストする事になる。
 ・クラッチを切るのは止まる前なら直前で無くてもいいが、クラッチを切っての走行は不安定なので、
  あまり長い間切ったまま走るのは止めた方がいい。
 ・停止時には徐々にギアダウンしてゆく方法と、停まる直前や停まってから一気にダウンする方法がある
  速度に合ったギアポジションを随時選択するのが基本だが、どちらの方法でやってもいい。
  ただ、一気にダウンする方法は、停止する予定が停止しなくなった場合に、すぐに加速出来ないので注意。
 ・停止してからギアが入らない時は半クラにしてみるか、車体を前後に動かしながらいれる。
 ・停止した時のギアポジションは、すぐに発進しそうならロー、停止が長そうならNにする場合が多い。
  ただ、緊急時にいつでも動ける様に、信号待ちなどではNにはしない人もいる。

 ※緊急での急制動は、エンストしてもいいので停止時のクラッチ操作など気にせず、
  前後ブレーキだけで止まる事に集中するのが基本です。

 ※まずはこの発進と停止をくり返し練習して、半クラの感覚を覚えてエンストしない様にしましょう

[ギアチェンジ]
 [手順]:アクセルを戻すと同時にクラッチを切る→ギアチェンジする→クラッチを戻しながらアクセルを回す
 ・ギアチェンジする時はアクセルは完全に戻すのが基本。
 ・クラッチを切る時は素早くスパッと、繋げる時はゆっくりじわっとが基本。
 ・特に遅い速度、低いギアではクラッチをゆっくりとつなげないとエンストする可能性が高い。
 ・上手くなると、アクセルを戻す、クラッチを切る、チェンジをするは、ほぼ同時に近い感覚だが、
  最初のうちは、一連の動作をなるべくスムーズにするぐらいの感覚で。
 ・ギアアップのタイミングが早すぎるとエンジンがガクガクとなる低速ノックが起こる。
 ・ギアダウンのタイミングが早すぎるとエンジン音が上がってきついエンブレがかかる。
 ・1速でも低速ノックが起こる場合は1速の半クラで走る。半クラでの長時間走行はダメ。

 ※曲がっている途中でのギアチェンジはしないのが基本です※
  カーブで車体が傾いている時にチェンジに失敗して、エンストしたり、ギアがニュートラルなったり、
  急なエンブレがかかるなどの状態になると転倒する危険があります。
  カーブでの減速、ギアダウンはカーブ手前で済ませておきましょう。
  どうしてもカーブの途中でギアチェンジが必要な時は、車体起こした状態でしましょう。
  同じ理由でクラッチを切ったままカーブを曲がるのも危険です。
[坂道発進]
 [上り坂での発進手順]:後ろブレーキをかけたままアクセルを開けて半クラ→バイクが動く感じがしたらブレーキをゆるめて発進
 ・平地での発進との違いは、アクセルは少し多めに開ける、後ろブレーキを最後まで踏んでおくだけ。
 ・エンストなど失敗した時に後ろに下がらない様に、すぐにブレーキをかけられる様にしておく。
 [下り坂の惰性を利用した発進手順]:クラッチを切ったままブレーキを離して惰性で発進→ゆっくりとアクセルを開けながらクラッチをつなげる
 ・坂の惰性を利用出来ないゆるい下りの場合は平地での発進と同じ。
 ・きつい下り坂で平地の時の様にアクセルを開けて発進するとスピードが出過ぎる事があるので注意。

[減速とエンブレ]
 ・減速は前後のブレーキでするのが基本です。エンジンブレーキ(以下エンブレ)はあくまでも補助です。
 ・ブレーキをかける時は、基本的にアクセルを完全に戻し、クラッチは切りません。
 ・長い下り坂ではエンブレをメインに使い、適宜に前後ブレーキを使います。
  一般的には同じ坂なら上りで使ったギアポジションを下りでも使うと言われています。
  長い下り坂でエンブレを使わず長時間前後ブレーキだけを使って減速していると、ブレーキが効かなくなってしまいます。
 ・MT車ではギアダウンによるエンブレだけで減速が出来ますが、エンブレだけで減速していると、
  ブレーキランプが点灯しないため、後の車両に減速を知らせることが出来ず危険です。
  エンブレメインで減速させる時も必ずブレーキ操作をしてランプを点灯させましょう。

[FAQ]
Q. 発進時にエンストしてしまいます
A. クラッチを繋げるのが急なのか、アクセルの開け方が小さすぎる可能性があります。

Q. 停止時にエンストしてしまいます
A. クラッチを切るのが遅い可能性があります。もうすこし早めにクラッチを切ってみましょう。

Q.停止時にギアが入りません。
A.半クラにしてみるか、バイクを前後に動かして入れてみましょう。止まっているとギアは入りにくい構造になっています。

Q. 今どのギアに入っているか分からないんですが?
A. 分かっているのにこした事は無いですが、N以外はどこに入っているか分からないでもかまいません。
  慣れると分かってきますから、その程度だと思っていていいでしょう。
  どのギアか知りたい時は速度が出てる時はギアを上げ切る、
  停止する前など速度が出て無い場合はギアを下げ切るのが一番早いでしょう。
  あとは数えながらチェンジすれば分かります。

Q. いつどのギアポジションにしていいか分かりません
A. 発進は1速が基本ですが、他はどのスピードでどのギアというのは特に決まっていません。
  おおまかには、アクセルを開けてもスピードが上がらない時はアップ、
  そのスピードでエンストしそうになる時にダウンだと思えばいいでしょう。
  極端でなければ、適当なギア選択でも、そう簡単には壊れません。
  もちろんタコメーターのレッドゾーンに入るギア選択はダメですが。
  2スト車の場合あまり早くにアップ、遅くにダウンするとプラグがかぶる事があるので注意を

[補足]
一般的なリターン式でのギアポジションは以下の様になっている








Nから1つ踏み込めば1速
1速から2つあげれば2速になるのだが、
走行中は1速から1つ上げればNを通り越して2速になるのが普通。

Page Top 素晴らしいマニュアル・トランスミッション・バイクライフを....
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送